プロライダーはどうやって板を選んでる?
④清原勇太(CAPITA)の場合
 
     「真七人侍」のメンバーで「STONP」や「DOWNCHILL」といった名作ムービーへの出演、のPOWDER COMPANYでのガイド、NZヘリチャレンジ参戦など、多岐に渡り活躍している超実力派ライダーの板選びをご紹介します。
 
        
     
   
          
パワフルかつテクニカルなオールマウンテン・ライダー
 
  愛犬のハルとともに、北海道のみならず日本、世界各地の雪山をどん欲に攻めるユウタ。
  彼もまた一回目の原田将臣さんと同様、最強クルー「真七人侍」の一人。
  そのメンバーの中でもかなり早い段階でバックカントリースノーボードに魅せられ、以来様々なムービープロダクションでの映像フッテージや、スノーボード雑誌での美しいライディング写真など、芸術的な作品を数多く残してきました。
  
  ここ数年はニュージーランドで開催されるヘリチャレンジにも参戦し、海外にもJAPANESE KIYOHARAを存分に魅せつけている他、かの一流ブランドTHE NORTH FACEからのサポートも受けながら、ニセコの名門ガイド「POWDER COMPANY 」の一員としても活躍しています。
  今シーズンは中井孝治くんの手がける動画サイト「COIF」の撮影トリップにも回り、最近になってもまだまだ、春のニセコでクルージングを楽しんでいるんだそう。
  
  経験豊富なユウタは、いかなる雪山でもクールにパワフルに滑りながら、随所にいぶし銀全開のグラブやスピンを繰り出す、テクニカルなオールマウンテン・フリースタイラー。
決して多くは語らないが、そのライフスタイルや滑りの随所に、スノーボードへの情熱、スタイルがにじみ出ている。そんな頼れるナイスガイはどのようにしてボードを選ぶのでしょうか?
      
ユウタがチョイスした来期のCAPITAボード
      ユウタの身長は168センチ。体重60キロ。
      彼がチョイスした来期ボードは2本ありました。
      
      
①「毎年これ」と惚れ込むCAPITAの傑作ボード
CAPITA CHARLIE SLASHER158
    シーズン中は常に雪のいい場所をかぎつけ、パウダーを滑り込むユウタ。
        そんな彼がいつも乗っているモデルがCAPITA CHARLIE SLASHER158です。
        チャーリースラッシャーは、管理人も昔から名前を知っていた、CAPITA往年の傑作パウダーボード。
        
        フラットキャンバーのディレクショナルシェイプに、ノーズがリバースキャンバー(ロッカー)形状になっているので、パウダーもバツグンの浮力を得られ、操作性もバツグン!、文字通りスラッシュも思いのままに炸裂できるモデルです。
        ユウタがこのモデルを毎年選ぶ理由は、
        「固くてハリがある。エッジも入りやすい。
        自分が滑る場所や地形に板を合わせやすく、やりたいことにすごく合っている」
とのこと。
        
        操作性バツグンのフラット構造かつ、パウダー専用に施されたリバースキャンバー。それでいて固くてハリがあるのなら、まさにパウダーで自由に動けて、ターンやジャンプもキレキレの動きが出来る!
        ユウタのような豪快なライダーの要望も叶えてくれる、まさに傑作のパウダーボードなのでしょう。
        
      
ノーズとテールに細工のされた、遊びやすいキャンバーボード
②CAPITA THE OUTSIDER154
      
      一方でユウタが春の雪やゲレンデで、ジャンプしたりして遊ぶのに使うのが、「THE OUTSIDER154」というキャンバーボード。
      
      「進化したキャンバー構造」とCAPITAが提唱するこのモデルは、キャンバーの後のノーズとテール部分に4cmのフラット部分を加え、これがオーリーのタイミングやターンのコントロール性を向上させるんだそう。
      
        「太くて固い。ノーズとテールが引っかからないから面白い」
      とユウタ。
      
最近この「ノーズとテールが引っかからないように細工された板」が各社より続々と登場していますが、前回の鈴木裕司くんしかり、この手のボードをチョイスするライダーも多いですね。
ノーズとテールが引っ掛かりにくいというのは、ターンやジャンプトリックを始めとした、スノーボードの様々な動きにおいて、より大胆にボードを扱えるということ。
まさしくユウタの言う「面白いボード」なのでしょう。
      
      
ユウタが板を選ぶ基準は??
 
 
      
      「俺太い板が好きなんだよね」
      毎年どういう基準でユウタが板を選ぶかを聞いてみたところ、返ってきた答えがズバリ「太い板」。THE OUTSIDERも、何よりもまず自分好みの太さだったから選んだんだそう。
        
        続けてユウタは
        「滑りたいフィールドの地形や雪質、それと、自分のスタイルに合わせて乗る板を選んでるよ。デザインもそうだけど、シェイプやアウトラインも含めた「見た目」を重視してるかな。分かるでしょ?触ってみて・・もちろん乗ってみるのが一番いいんだろうけど」
      とのこと。
      
           なるほど。確かにスノーボードを長く続け、いろいろな板に乗っていくと、全体的なシェイプ、形状というのは、自分の経験、技量や、乗ってきた板によって何となく、自分に合うかどうかが直感的に分かってくる。
           
ましてやユウタの場合、昔から各地の雪山で、時に過酷な状況下でも、己を高め激しく滑り倒してきたライダー。その経験をもとに、自分が滑る山の地形や雪の特徴を踏まえて、自分に合うボード、自分が好きなシェイプの板を、直感的にチョイスしているのでしょう。
      
      
       清原勇太(きよはらゆうた)
 清原勇太(きよはらゆうた)
      札幌市出身
      身長168cm 体重60kg
      レギュラースタンス スタンス幅54cm 前24° 後ろ-3°〜3°
      sponsor:CAPITA UNION DEELUXE THE NORTH FACE REVOLT DVS
      
      
      
【プロライダーの板選び】①原田マサオミ /②堂前和也/③鈴木裕司/④清原勇太/⑤南谷孝太郎/⑥渡辺大介
      【関連記事】※ 普通のキャンバーとローキャンバー、どう違う??














 
     
 
