スノーボード板のシェイプ(形状)の種類
スノーボードには色んな種類の形状がある

スノーボードのシェイプとは、板を真正面から見たときのアウトラインの形のことをいいます。スノーボードのシェイプにはたくさんの種類があり、その形状によって各ジャンルでの滑りやすさや滑り心地が変わってきます。ここでは各シェイプの特徴を解説します。

※初心者はツインチップとディレクショナルのどちらの板に乗るべきか?
ディレクショナルシェイプ

ノーズが長くフリーランの安定感が◎
ディレクショナルシェイプとは、ボードのノーズ部分とテール部分が異なる形、長さをしたボードのこと。後ろより前が長く、重心もやや後ろに設定されているので、進行方向への滑走性、安定性に優れています。初心者が持つ初めの一本として、またはゲレンデ流しを主にする人にオススメな形状。ノーズが長いからといって、スイッチトリックもできないというわけではありません
ツインチップシェイプ

パークトリックやグラトリ重視の人はツインが◎
ノーズとテールが同じ形状をしたボードのこと。重心もど真ん中に設定されてあり、どちらのスタンスでも同じ感覚で滑ることが出来ます(もちろんフェイキーは練習が必要)。フリーランの安定性よりも、グラトリやスピントリックを早いうちに練習していきたい!という人にはツインチップボードがおすすめ。
ディレクショナル・ツインって何??

フリーランしながらトリックも・・という欲張りな人に
形状は前後が同じ形をしたツインチップボードで、重心をディレクショナルボードのように、やや後ろに設定したボードのこと。滑走性、安定性に優れながらも、フェイキーでの着地がしやすいので、オールラウンド系(何でも)ボードとして適しています。
アシンメトリーボードって何??

左右対称でない人間の体に合わせた非対称ボード
アシンメトリーとは「左右比対称」という意味で、かかと側とつま先側が異なる形状をしているボードのことをアシンメトリーボードといいます。人間の体はそもそも左右対称ではなく、エッジに加わるパワーも違います。一般的にはかかと側のターンはつま先側よりエッジに加重しづらく、反対にトゥサイドのターンはエッジがすっぽ抜けやすいそうです。そこで異なるサイドカーブ半径を採用し、両サイドのカービングターンに加わるパワーを最適化するよう設計されています。メーカーによってはつま先側のエッジに工夫を加え、エッジのすっぽ抜けを軽減させるような工夫をしています。斬新な形ですが、実は古くから作られているクラシカルなシェイプです。最近では多くのメーカーでも新しくリリースされています。
パウダーを滑るのに適した形状

ノーズは長く、重心はテール寄りに
パウダーボードは各メーカーが実に様々な形状の板をリリースしています。それらのボードの共通点は、ノーズ側を長く、ワイドに設定しさらに鋭利な、いわゆる「とんがった」形状にしていること。また重心をテール寄りにして、深い雪の上でもしっかり浮くようになっています。テール形状は真ん中が割れた「スワローテール」やサーフボードのような「ピンテール」等様々です。
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